横浜の海の近くで注文住宅を建てるときの予備知識
横浜で注文住宅を建てたいと考えている人の中には、海の近くに建てることに興味を持っている人もいるはずです。もしも、このような場所にマイホームを持ちたいのであれば、正しい知識を持っておくことが大切だといえます。素晴らしい景色をいつでも楽しむことができますが、それと同時に注意しておかなければならないこともあります。
塩害による被害や対策方法を知ることが大切
海の近くに家を建てたいのであれば、塩害の被害を受ける可能性を考慮しておかなければなりません。潮風はとても心地よいものですが、この中には塩が含まれています。具体的な被害を知らない人は少なくありませんが、この塩によってあらゆるものが錆びやすくなるので注意が必要です。
横浜の海の近くのガードレールなどが錆びている様子を見たことがある人は多いはずですが、自宅でも同じようなことが起こってしまいます。せっかく綺麗な注文住宅を建てたとしても、対策をしていなければすぐに錆びついてしまうでしょう。
海から近い家に取りつけられた金属製のポストは、1か月程度でカギが回らなくなってしまうことがあるほどです。車や自転車、門などの屋外にある金属製のものが錆びてしまう可能性があることを理解しておきましょう。
塩害を受けにくくするためのガレージを設置する、金属製以外のポストや門を設置する、事前に防錆スプレーを行っておくなどの工夫が必要です。窓ガラスも白くなってしまうので、雨で洗い流すことができるように敢えて吹きさらしにするほうがよいことも知っておきましょう。
横浜で海の近くの注文住宅建築が得意な工務店などを見つけることによって、どういった点に注意しておくべきか詳細に教えてもらいながら設備を決めていくことが大切だといえます。他の場所と同じようなつくりにしてしまうと、塩害の被害でさまざまなものをダメにしてしまう恐れがあるでしょう。
湿気の影響を受けやすいので万全の対策が必要
湿気の影響を受けやすいことも、海の近くに注文住宅を建てる際の注意点です。ただでさえ、日本の夏は高温多湿なのですが、海の近くとなるとさらに大変な湿気となります。木造でもコンクリート系の建物でも、確実に通風や換気の対策を行っておくことが大切です。
近頃の注文住宅は高断熱や高気密のものが多く、24時間換気になっているケースがほとんどだといえます。しかしながら、こういった機能が重視されていない住宅があることも事実なので、海辺に家を建てるときには換気システムを重視するようにしてください。湿気の影響を受けてしまうと結露やカビなどの問題が起こり、家の耐久性が悪くなってしまう可能性もあります。
また、外に洗濯物を干すつもりの人もいるかもしれませんが、湿気と塩の両方の被害を受けることになり、洗濯物が上手く乾かなくなってしまうので注意が必要です。サンルームのような室内干しができる仕組みを取り入れたほうが、湿気や塩から洗濯物を守ることができます。これが不可能な場合は乾燥機つきの洗濯機を購入するなどの手段を選ぶ必要があるでしょう。
長く住み続ける住まいにとって湿気は避けるべき存在です。対策をしていなければすぐに家が劣化してしまったり、洗濯などの日常的に行われることでストレスを感じたりすることになるので、確実に対策をとっておくことが重要だといえます。
標高の高い場所を選ぶなど建てる場所にも気をつけよう
見晴らしだけで家を建てる場所を選ぶと、危険であることも理解しておく必要があります。充分な広さがあり、景色が美しく見える場所であったとしても、標高が低い場所であれば津波などの被害を受けやすくなる恐れがあります。日本は地震が発生しやすい国であり、地震によって津波が引き起こされることもあるので、そのことを考慮しておきましょう。
これまで大きな津波が発生していない場所であったとしても、今後この災害が起こらないとはいい切れません。防災マップなどを利用することで津波の高さやどの土地が危険か知ることができます。津波のリスクが避けられる場所を選び、家族が安心して過ごせる住まいにすることが大切です。
建てる場所については、土地そのものの強さも重要だといえます。土質や地盤の強度を確かめることによって、安全な土地であるかどうかチェックしておくと安心です。埋め立てや旧河道、盛り土した造成地は液状化などが起こる可能性もあるので、選ぼうとしている場所が安全かどうかしっかりと見極めることが重要になってきます。
事前に調べていなければ、問題が起こりやすい場所に建ててしまう可能性があります。土地の安さや大きさ、見晴らしなどで決めてしまう人は少なくありませんが、安全な住まいにするためには場所に充分注意し、災害リスクが高くないか事前に調査を行っておきましょう。
横浜の海の近くに注文住宅を建てることができればとても素敵ですが、その際には塩害や湿気による被害と対策を考慮しておく必要があります。土地の選び方も重要であり、これらを考慮しておかなければ住み始めてからさまざまなトラブルに見舞われることになるので、充分気をつけておきましょう。