注文住宅も間取りの工夫で広々!狭小住宅でも快適に暮らせる工夫とは?
狭小住宅と聞くと狭そう、居心地が悪そう、収容が不足しそうなどマイナスなイメージを持ってしまいますが、空間をうまく利用すれば快適な住まいの実現をすることができます。デメリットばかりではなく、狭小住宅ならではのメリットもたくさんあります。
狭小住宅のメリットとは
狭小住宅とは、比較的に小さな一戸建てを狭小住宅と呼びますが、定義が決まっているわけではありません。おおよそ土地面積20坪、床面積70平米、住宅の幅が5m未満しか取れないときに狭小住宅を呼ばれるそうです。
狭小住宅の1番のメリットは建設費を比較的に安く抑えられる点です。建築面積と土地が小さいので比較的に安く抑えることができます。また税金面でも優れていて、狭小住宅は小規模住宅用地と分類され、固定資産税や都市計画税といった税金の軽減対象になります。
狭小住宅は都市部の余った土地に建てられやすいので、駅やバス停、コンビニや商業施設などのアクセス面で優れている立地であることが多いです。買い物や会社までの移動時間を軽減させたいという方にはぴったりです。
メンテナンス費、リフォーム費を安く抑えることができます。建築費同様、面積が狭いので、大掛かりなリフォームをする必要がないので、部屋の模様替えをしたいというときには気軽に安い費用で行うことができます。
また体積が少ないため、照明やエアコンなど少ない電気代で快適に住むことができます。家族を近くに感じることができるメリットもあります。家事や在宅で仕事をしていても、子供を見ることができるので、安心できます。
リビングにいれば、会話が届くので、家族を呼ぶために毎回移動する必要がなくなります。家族との距離を縮められるは狭小住宅ならではメリットです。
狭小住宅で快適に暮らせる間取りの工夫とは?
ちょっとした工夫で狭小住宅でも広々生活することができます。ここでは、間取り設計をする際に快適に住まうための工夫したいポイントを解説します。廊下をなるべく減らして、スペースを部屋に割り当てましょう。
廊下が多いと収容場所やくつろぎスペースを広く使うことができます。廊下を減らすことで、部屋から部屋の移動がスムーズになるメリットもあります。
収容量の多い造作家具を設けることで収容スペースを確保することができます。天井付近はデッドスペースとなりやすいですが、天井付近まで高い造作家具を設置することで、デッドスペースをなくすことができます。
また壁の替わりに家具を使うことで、広いスペースを確保することができる上にオシャレなインテリアを配置することができます。大きい家具は震災時に倒れやすいので震災対策は念入りにしましょう。
狭小住宅はどうしても狭苦しくなってしまいますが、開閉式の窓で風通しを良くし、日当たりを意識することで、広々とした部屋になります。空気の流れが必要であれば足元の近いところに窓を設置するという工夫もあります。絵画で奥行きを表現するように、錯覚で広さを表現する方法があります。
廊下の側面に窓を配置することで奥行きを表現することができます。また光が奥まで差し込み、空がより遠くまで見えるので、空間の広がりを感じます。収容扉をガラスにすることで、閉塞感を払拭する方法もあります。
狭小住宅ならではの気を付けること
狭小住宅で快適に暮らす工夫を施すと今まではなかった危険性がでてきます。狭小住宅ならではの気を付けたいポイントを説明します。
面積が狭いぶん階が増えるので、階段が急になったりします。デザインによって階段が螺旋になっていたり壁がなかったりするので、子供や高齢者は注意が必要です。家庭にあったデザインになるように事前に注意しましょう。
隣の家との距離が近いので、隣から生活が丸見えだったり音や匂いが漏れたりします。隣人とのトラブルにつながる危険があるので、カーテンを設置する、定期的に換気をするなどして対策をするようにしましょう。
高低差があるので掃除が大変です。すべてフロアを掃除するとなると、掃除機を持って階段を上り下りしなければならず、掃除ロボットを使うことができません。フロアごとに掃除機を設置する、掃除場所によって掃除用具を使い分けるなどの工夫が必要です。
施工が特別で会社とイメージを共有するのが難しいです。狭小住宅は特殊な施行を必要とすることが多いので、自分が理想とする内観があっても会社と共有できず、思ったようにならないことがあります。取り扱ってくれる会社が少なく、一般より多めに費用がかかることもあります。
狭小住宅でも工夫することで快適な住宅に変わります。狭小住宅ならではのメリットがたくさんあるので、狭くて住みにくそうと諦めず、間取りを見直してみてください。自分の疲れを癒せる憩いの場となるような家づくりを計画しましょう。